登場人物設定

2021年5月23日

 

 

ぼちぼち連載しているオリジナル小説、『喫茶店【ドラゴン】と不思議な物語』も合計30話近くとまぁまぁの長さになってきたので、情報整理も兼ねて登場人物の設定などのページを設置しようと思います
小説本編では書ききれていないエピソードや細かい設定などをちょろっと記載できればと思います( ´ ▽ ` )ノ

 

 

※本編未読の場合、若干の話のネタバレが含まれることがあります

 

 


Topics

主要人物まとめ

 

まずは人からいきます!

 

ノア・ステュアート・オブ・ダーンリー

 

本作の主人公。
黒髪に黒い瞳の日本人顔で、パッと見は完全に日本人だが、れっきとしたイギリス生まれイギリス育ち。母親が日本人で、その血を色濃く継いだ容姿となっている。
現在は没落しているが、かつてはイギリス貴族として名を刻んだステュアート家の長男。一人息子なので跡継ぎでもある。
『アジア人の容姿』でありながら『今は没落しているかつての貴族の一人息子』ということで、様々な陰口を囁かれながら育ったため、若干猫背で、人と目を合わせるのが苦手な節がある。
身長165センチ、体重43キロと小柄な23歳。筋肉ほぼゼロのもやしっ子。シリルからは「太るか筋肉をつけろ」と言われている。
性格は温厚。陰湿なイジメを受けた過去もあるが、争いを好まず、他人を疑うよりも信じる性格をしている。顔見知りだとこの傾向がより顕著になる。

現在は大好きだった祖父の喫茶店『ドラゴン』を継ぎ、イギリスの片田舎の自宅兼店舗に住んでいる。
ある日、そこで金色の竜と出会い、ノアの生活は不可思議な世界へと転がり込んでいくことになる。

 

 

シリル・キーツ

 

ノアの大学時代の友人で生粋のイギリス人。
身長176センチ、体重は65キロ。理想的に動ける体を目指しているため、細マッチョ程度には筋肉がついている23歳。
基本的に賑やかな人物で、自由奔放、いつもヘラヘラしているが、その奥には正義感が燃えている、とはノア談。

彼の人生は光と影のように鮮烈なものである。
両親を七歳のときに亡くしている。
それまでの彼は天使が具現化したように理想的な善の子供だったが、同じく善に溢れていた両親が極めて個人的な事情によるテロ行為により命を奪われたことをきっかけに「この世はそんなもんなんだ」と割り切り、人には言えないような闇の道に踏み込んだ。
『魔術』や『魔法』…決して表舞台には出てこないが、確かに存在するそれらを『生きやすくする手段』とするため、その才のない自分にも力を貸し与えてくれるような者を探し、小間使いとして仕事をしながら生計を立て、今に至る。
力を手にするまでは、仕事でデートをしたり女を抱いたり、ときにはナイフや銃も手にしたりと、ノアには言えないようなことを多々してきている。
そのため、自分のことは「今更キレイには生きられない」と若干諦め気味だが、代わりにノアの汚れていない善性を守れる限り守りたいと思っている。

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金の竜と『ノアを守るナイトになる』契約を交わし、現在のシリルの左目は竜の力の結晶たる目となっている。
普段はなんの変哲もない目だが、『ノアのためになることをする』ときのみ魔法を行使する力を得る。そのさいはほのかに光ったりする。

 

 

リリー・ブラッド(=ドール)

 

とある屋敷で生活していた少女。血を用いる魔術を得意としている。
『人形(ドール)』と呼ばれ育ち、そのように生きることを是とした暮らしをしていたため、自己表現に乏しく、表情がない。

唯一の家族といえる祖父は、彼女の記憶を魔術で封じ、ノアのもとへ送り込んだようだが、その狙いはやはり金のドラゴンだった。

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祖父の一件を通じて『人』として生きる決意をした彼女は、現在は喫茶店ドラゴンでカフェの仕事を手伝いながら暮らしている。
自分が一般人以下の知識経験しかないことを自覚しているので、暇を見つけては世間一般についての勉強をして、少しでも世の中に馴染めるよう努力をしている。

 

 

天才魔術師K(滝沢蛍)

 

イギリス、ロンドンで『何でも屋』をして暮らす天才魔術師(自称ではない)でもと日本人。本名は滝沢蛍(たきざわほたる)
身長は180センチ、体重は60キロ。『魔術があれば筋力なんていらない』が信条で、とくに筋トレや運動などはしてこなかった22歳。
魔術を使えない一般的な人間と魔術師との間を取り持つ組織『ウォッチャー』のお抱えのような存在で、手が足りないときには『仕事』という形でウォッチャーが抱える問題を解決している。
そのウォッチャーからの依頼でブラッド家について調べていくうちにシリルに接触し、喫茶店ドラゴンの存在を知る。

魔術師ではない家系に生まれた天才児で、その価値故に両親に売り飛ばされ、イギリスの魔術師の家系に買われるが、そこで非合法な薬や人体を切り刻むような実験をされ人間不信になる。
彼が信じるのは『お金』『機械』そして自分自身のみ。
だが、心の底では魔術師の闘争社会とは違う平穏な世界で生きたいと思っており、信じられる人間に出会いたいとも思っている。

 

クラーク家(ウォッチャー)

 

魔術師と一般人との間を取り持つ中間的立ち位置にいる組織『ウォッチャー』を取り仕切るクラーク家は、実働隊としてグレース・クラークが先頭に立ち、日々起こる魔術師たちの問題を解決したり、魔具や魔術的価値のある物を監視したりしている。
そのさい、手が足りない、実力が不足しているなどの理由で外部の魔術師を雇用することもある(Kがそうである

グレースの兄たるセオドア・クラークは政治的な会合などに顔を出すのみで、現場にはあまり出てこないが、その中世的な美貌は世の男女を虜にしているらしい

 

 


ドラゴン

 

次にドラゴンいきます!

 

???(金色のドラゴン

 

今のところ名乗りをあげていない、ノアの祖父の代から喫茶店ドラゴンに現れていた金色のドラゴン。金色の鱗に四対のガラスのような羽根をもっている。
ノアの祖父はドラゴンのことを『妖精』と呼んでいた。
人の世に溶け込むために人の姿を取るときは、金糸の長い髪、白いワンピース姿の女性となる。

ドラゴンの力を我が物にせんとする悪意ある人間の手により呪いをかけられ、解呪できないまま、猫ほどまでに体が小さくなっていた。
喫茶店ドラゴンを継ぎ、ぎこちないながら穏やかに暮らしていたノアのもとに現れた金色の竜は、彼に自らにかけられた呪いを解く手助けをしてほしいと頼んでくる。

無事解呪が叶ったあとも、何を思っているのか、金のドラゴンはまだノアのもとに残り続けているが…その目的、意思は果たして……?