オリジナル小説

 

 レトロな喫茶店にふさわしい装飾品のように、ずっと壁に貼ってあるままだった羊皮紙の地図がある。
 なんでも電子ですませるようになった時代からすれば、羊皮紙の地図なんて旧時代の遺産だ。価値のほどは知らないけれど、きっと安くはないだろう。

オリジナル小説

 

 カチ、コチ、とアナログ時計が静かに時を刻む音に、年季の入った丸テーブルとチェア。
 ブラウン管のテレビからはノイズ混じりのサッカー中継が流れる、時代に取り残されたような、寂れた喫茶店。
 少しでも人が入りやすいように、と開け放った ...

オリジナル小説

 

 風雨に晒され、月日の経過で朽ちていくばかりの看板。年季の入った丸テーブルとチェア。
 イマドキ骨董品扱いのブラウン管のテレビの調子は今日も悪く、ザラザラとノイズを混ぜた音を吐き出しながら、なんとかサッカー中継を流している。
 田舎 ...